利休梅

利休梅(リキュウバイ)の花が咲いています。
純白の花が遠くから見ても清々しく、近付けば、まん丸の蕾も愛らしい、大好きな花です。

3年ほど前から、月に一度ののんびりペースなのですが、お茶のお稽古に通っています。
お茶の道具に使われる模様に「利休梅」というものがあります。千利休が愛用していた黒棗(なつめ)を入れる仕覆に使われた織物に現された花模様です。この模様と実際の利休梅の花びらのつき方がそっくりなのです。
利休がこよなく愛して茶花に使った花なのだろうと思っていたのですが、利休梅は、明治末期に中国から日本に伝わった植物で、利休の生きた時代にはなかったのだそうです。よく似た模様が先にあり、のちにこの木の名前になったというわけです。

こちらもお茶にちなんで、黒文字(クロモジ)です。樹皮に黒い模様があることからそう呼ばれるようになったそうです。弾力性に富み、細くても折れにくいので、ようじなどに使われます。それで、和菓子をいただくときに使うようじを「黒文字」と呼ぶのです。

ぴんと立ち上がった葉の下に、よく見なければ気付かないほどの、小さな花をつけています。少し緑がかったクリーム色が、春らしいやわらかな色です。

先月の庭だよりでご紹介した芽吹きの写真と比べてみると、半月の間に、こんなに姿が変わりました。静かな植物達の持つエネルギーに、驚かされるばかりの季節です。

Category: 庭の草木

イワウチワの豆盆栽

直径4cmほどの小さな鉢の豆盆栽です。
イワウチワは、山地の湿った林の中や岩場に生える植物で、葉の形を見ると、なるほど名前の通り
うちわのよう。こんな繊細な花ですが、長い間咲いて楽しませてくれます。 花言葉は「春の使者」。

八重桜の盆栽も届いています。寒さが戻り、蕾がほころぶ様子はまだありませんが、来週には咲き始めそうです。今年は、お部屋の中でもお花見はいかがでしょう。

イワウチワ豆盆栽 ¥840- ・ 粕谷修朗 飯碗(ミニ) ¥1,680-

Category: 盆栽・苔玉

西山芳浩さんのガラス

西山芳浩さんのガラスの器が、新作を含めていろいろ届きました。
左は「八角鉢(小)」。上から見ると、澄んだ水たまりのような、ちょっとゆがみのある楕円の小鉢です。底が八角形になっていて、八角形から楕円に変化していくラインがとてもきれいです。
右は、細いモールの入った「モール碗」。深さがあるので、いろいろな使い方ができそうです。シンプルにいちごなどを入れて、ガラスの余白を楽しむのも素敵だと思います。

こちらは、直径8.5~10cm前後の楕円の小さな「モール豆鉢」。ナッツを入れたり、ジャムを入れたり、出番が多そう。 光を受けると、モールの影が貝殻のような線を描きます。

底が八角形の「八角グラス(小)」。高さ8.5cmほどの小ぶりなグラスですが、底が厚く、氷を削り出したような印象をもつ、存在感のあるグラスです。

「八角ビッチャー」に朝鮮レンギョウの花を入れました。
高さが11cmくらいのもの。ガラスの肌が、なんとも言えないやわらかな模様を描いています。ピッチャーとして使う他、花入れとして、さっとひと枝入れるだけでとても映える、きれいな形です。

西山さんのものは現在、この他に「角小ビン」「ゆらぎグラス・ひとくちビア」「ゆらぎグラス・ロツク」「ピッチャー」も届いています。
今週はガラスの入荷が続きました。窓際のテーブルにたくさんのガラスの器が並び、店内が明るく春らしくなりました。

八角鉢(小) ¥2,730- ・ モール碗 ¥3,570- ・ モール豆鉢 ¥2,100-
八角グラス(小) ¥2,520- ・ 八角ピッチャー ¥2,730-

【2011年5月 追記】
ご紹介した器は、みな引き続きお取り扱いしています。メールでのご注文も承ります。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

Category: ガラス | Tag:

木々の芽吹き

 利休梅 (リキュウバイ)

ようやく暖かくなり、また庭に出る時間が長くなりました。木々の枝先を見て歩くと、それぞれに芽吹きの時を迎えています。 春が来たんだなぁ、と感じます。
裸だった枝を、数日経って見てみると、若葉が出ていたり、蕾がふくらみ始めていたりと、姿が変わっている。毎日新しい発見がある。それが春の庭の楽しみです。

 黒文字 (クロモジ)

 海棠 (カイドウ)

足元の霜よけになっていた落ち葉を取り除くと、宿根草が顔を出しています。今年もまた出てきてくれた、と嬉しくなります。植えてあるはずのものが見当たらないと、まだこれから出てくるのか、枯れてしまったのかとやきもきします。種が運ばれたり、地下茎が伸びて、思いがけないところに株が増えていて驚かされることも多いです。見覚えのない葉を見つけ、もしかしたら可愛い花が咲くかもしれないと楽しみに残しておくと、大きな葉が茂るばかりで期待を裏切られたり。 毎年、そんなことを繰り返しているのです。


ネジバナ                    アヤメ

Category: 庭の草木

さこうゆうこさんのガラス

「コップにはお水が入った時に、花入れには花や緑が入った時に、よりキレイに見えるものを作りたい」
その言葉通りに、一輪の花を入れると、器と花が共にぱっと輝く、そんなガラスの花入れです。
ひとつひとつ形の違う、吹きガラスのぽってりとした丸み。上から見ると豆のような形の「マメハナ」と、しずくのような形の「コビン」。岐阜県関市で制作されているさこうゆうこさんの作品です。
さこうさん自身が小さな花にも目を止めるような暮らしをされていて、その中から生まれたものなのではないかな、と感じるような花入れです。

お香立ては持っていても、それを受けるためのお皿は持っていないという方は多いのではないでしょうか。私もそうでした。それで、初めてこのガラスのお香受けを見た時、とても新鮮に感じました。透明なガラスのかたまり、そのボリューム感がおもしろいです。

1月にさこうさんの作品が届き、お店のテーブルに並ぶそのガラスを見ながら、冬の穏やかな光の中でも、ガラスというものはいつも光をたたえ、光を意識させる存在なんだなと感じました。
日ごとに陽射しは強まり、そして今日はようやく、小さな春の花を入れてご紹介することができました。

花入れ「マメハナ」「コビン」 ¥2,625- ・ お香受け(磁器のお香立て付) ¥2,100-

Category: ガラス | Tag:

沈丁花

朝、窓の外の雪景色を見て、春はまだ遠いのか、と思いましたが、明るい陽射しにみるみる雪は溶けて、午後にはすっかりいつもの庭に戻りました。

雪を被った沈丁花(ジンチョウゲ)を撮りました。白い雪の間からのぞく蕾の紅がきれいでした。

Category: 庭の草木

春よ来い

寒い日が続いています。
早く春よ来い、と思いながら、今日はお店の中に、たんぽぽをさがしてみました。

トモタケさんの泥染めの麻のコースター。ひとつひとつ型染めと刺繍で描き出された絵柄が、とても温かくて、なんとなくユーモラスでもあるのが魅力です。たんぽぽの他にも、ぶどう、いちじく、栗などの果物柄も届いています。

布張りの小物入れ「TUTU」は、ふたを開けるときが楽しみ。こんなきれいなリバティーの花柄が現れるものもあれます。製作されているTETOTEの藤武美輪さんは、布を合わせる時が一番楽しいと話されていました。作品に使われているそれぞれに素敵な生地を見ていると、美輪さんがどんなに布が好きなのかが分かります。

庭の利休梅(リキュウバイ)、山茱萸(サンシュユ)、日向水木(ヒュウガミズキ)、みな芽が動き出しました。春はそこまで来ています。

Category: 布・革・フェルト

梅の百草園へ

今日は、暖かな陽気に誘われて、近くの百草園へ梅の花見に行ってきました。
梅の名所として親しまれている百草(もぐさ)園には、約50 種500 本の梅の古木があります。

入口の階段を上った正面にある「寿昌梅」は、 江戸時代に植樹されたと言われています。300年もの長い間、毎年花を咲かせ、人々に愛でられてきたのですねぇ。
最近は、八重咲きの梅を多く見かけますが、梅と聞いたら思い浮かべるのは、こんな5枚の丸い花びら。一重咲きの白梅はやっぱりいいなと私は思います。 暖かい陽射しを受けて、今にも蕾が開きそうでした。

その「寿昌梅」の根元には、福寿草の花がたくさん咲いていました。
この時期にはまだ茎が短くて、まるで地面から直に花が咲いているみたいです。まだ寒い早春の日に、力強く咲くこの明るい黄色の花を見たら、誰でも春は近し、と元気が出るのではないでしょうか。 それでこんなにおめでたい名前を付けてもらえたのかもしれません。

「蓮久」という名の八重咲きの梅が鮮やかに咲き、ほんのりいい香りを漂わせていました。茅葺屋根の「松連庵」では、お座敷から池の景色を眺めながら、よもぎ蕎麦がいただけます。

まだ三分咲きといったところでしたが、早咲きの梅をのんびり楽しみました。
「百草の庭」から百草園までは、店の裏手の七生丘陵散策路の石段と山道を10分ほど歩きます。歩きやすい靴でお出掛けになれば、ちょっとした山歩きの気分を味わえるコースです。

Category: 散歩・近くのお店

岩手の篠竹の「小判型ざる」

「百草の庭」は住宅地の中にあり、時々近所の方が「お店の飾りに使ったらどうかしら」と、花や果実を持ってきて下さいます。ありがたいことです。
今週は、レモンと金柑をいただき、早速、岩手から届いたばかりのざるに入れました。

この「小判型ざる」、お願いしてから何ヶ月か待ってようやく届きました。職人さんが注文を受けて作っているわけではなく、ほとんどは農家の方達が主に冬の農閑期に編んでいるものを分けていただいているからです。
材料も一年中手に入るわけではありません。自然を相手に農業を営む暮らしと、密接につながって作られてきた籠やざるが、次の世代にも受け継がれ作り続けられていくよう願います。

およその幅が33cm、30cm、27cmの3種類の大きさがあります。持ち手がついていて、茹でた野菜の水切りにも使いやすい形です。みかんを盛ったり、パンを並べたり、夏には茹でたとうもろこしや枝豆を入れたらとても合いそうです。

Category: 暮らしの道具 | Tag:

倉敷意匠計画室の白磁の切手濡らし

子供の頃、切手を集めていました。 その頃は、シートで購入することはできなくて、おこづかいで1枚、2枚と好きな記念切手を選んで買っていました。 大人になってからも増え続けた切手を収めた切手帖は、小さな版画の画集のよう。 今はとっておくことはせずに惜しげなく使っていますが、小学生の頃に買った切手だけは使えません。 懐かしい思い出として大事に残しておこうと思います。

倉敷意匠計画室の「白磁の切手濡らし」。 初めてこれを見たとき、こんなものがほしかった ! と思いました。倉敷意匠さんの文房具には、そんなものがたくさんあります。

ストックしてある切手の中から、季節や送る相手のことを考えて切手を選ぶのは、楽しいことです。 この切手濡らしを使うようになって、手紙を書く作業が最後まで気持ちのよいものになりました。 少しの贅沢ですが、大きな違いです。

白磁切手濡らし ¥1,365-  ・ 白磁丸トレイ(S) ¥588-

Category: 文房具 | Tag: