種蒔きの秋

種蒔きの秋

今年も金木犀の香る季節がやってきました。
駅に向かう途中のお宅に大きな金木犀(キンモクセイ)の木があって、まだ蕾なのに香りが辺りいっぱいに広がっていて、思わず立ち止まって二度深呼吸しました。

昨日一昨日と、夏の間ほったらかしだった庭の草取りと剪定に黙々と励みました。
これ以上無心になれる作業はないように思います。

名も知らぬ蔓性の植物たちが木に絡まっていて、それをとるのがなかなか厄介なのですが、引っ張った蔓をよく見れば、壁に飾っておきたくなる可愛いらしさだったりします。

植えた記憶もないのですが、陽の当たらない庭の隅で大きな葉を広げるミョウガ。いつも収穫のタイミングを逃していますが、昨日は結構たくさん獲れました。
ミョウガは大好物で、お揚げと一緒に刻んで炒めてお醤油をじゅっとかけて、ごはんにのせると、もりもりいくらでも食べられてしまいます。茄子と茗荷のお味噌汁も大好きです。

先日、可愛いパッケージで思わず買ってしまったルッコラの種を蒔くのも楽しみです。
年齢とともに、庭はできるだけ手入れが楽なようにコンパクトに変えていかなければいけないようです。一方で、これまで育てたことのなかったハーブを、プランターで少しずつ栽培してみようと思っています。

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相変わらずのスローペースですが、仕事の種蒔きも進めています。
草冠に時と書く「蒔」という漢字はよくできた文字だなぁと思います。
あせらずに時を待って、手を動かそう。