「カルペ・ディエム」

「カルペ・ディエム」

大きなイベントを無事に終えたあと、ちょっと気が抜けたか調子を崩してしまい、これからのお店のことをぐるぐる考えて、大きく2周くらい回って、また動き始めました。
6月には、単独で出張販売をしてみようと思っています。


今日の写真は、3月のイベント「春迎えのつどい」から、トチオサヤカさんの針金のオブジェです。

   

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1月の中頃、お正月には元気な様子だった父が、コロナ渦でお別れも言えないまま夢の中の出来事のように他界しました。両親がいなくなり実家と呼べる場所がなくなって、あとから感じること、思い出されることがとても多かったです。
もう自分を守ってくれる人はいないんだなと思うけれど、今は、これで子供の役割を終えたのだという安心した気持ちもあります。

父が、退職後の20年余り打ち込んできた俳句、最後の日まで気に掛けていた句会の会報を、四十九日を過ぎた頃に受け取りました。
父の高校時代の同級生でもある方が寄せてくださった追悼文の中に、父が12月に投稿した闘病記 (緊急入院から退院までの11日間の一日一句の俳句と短い日記) に触れて、「十代の終わりに晴彦さんが『Carpe diem(カルペ・ディエム)』という言葉を教えてくれたことを思い出した」と書かれていました。

「カルペ・ディエム」初めて知る言葉でした。ローマの詩人ホラーティウスの詩の中の言葉で、直訳は「一日を摘め」。「この日をつかめ」「今日という日の花を摘め」などと訳されることもあります。
娘の私には、こういうことをほとんど話してくれない父でしたけれども、受け取れてよかった。この言葉を大切にします。