「旅するもぐさ」を終えて

「旅するもぐさ」を終えて

「旅するもぐさ 6月の窓辺」を無事に終了しました。
いつもは一人で仕事をしているので、1ヵ月分くらいお話した気がする3日間でした。
終始穏やかなよい時間になりました。

「旅するもぐさ」と題しての出張販売は今回で4回目。 一昨年の春には稲城市のいなぐらしさんへ、その後の2回は学芸大学のcocoiel cobaさんへ、お品物だけが旅に出ました。
今回は初めての店主の対面販売のポップアップショップで、共催のイベント以外では、実に4年半振りのことでした。

ここならきっと楽しい展示ができる、という直感は大切だと思います。
3月の国立room103も、今回の新百合ヶ丘のroo soaceも、なにかやってみたい場所として長いこと頭の中にありました。3月の「春迎えのつどい」を無事に終えることができて、続けてやってみよう、と思い立っての今回のイベントでした。
そんなわけで、あまり計画的な品揃えではありませんでしたが、小さなギャラリーにちょうどよいくらいのお品物を並べて、気持ちのよい展示になりました。

来てくださった方が、口々に「きれいなものがたくさん」と言ってくださって嬉しかったです。
いただいたお花のお蔭で、一層やさしい空間になりました。
     

当店のショップカードのイラストを描いてくださった杉本さなえさんの書籍とポーストカードも入荷しました。版元のえほんやるすばんばんするかいしゃさんが、「ポップアップショップに間に合いますように」とメッセージを添えて、すぐに送ってくれたんです。嬉しかったな。
オンラインショップでもお取扱いしますので、また改めてご紹介します。
         


今回のホップアップショップでは、3人の刺繍作家の方の作品が並び、それぞれの表現をご覧いただきました。[sonu]さんの染めと刺繍の針山やオーナメント、TETOTEさんの布張小箱やふくさ、初めてのご紹介の’繍ぬいとり’さんのバッグやポーチ。

これまでの企画展では、同じ素材の作家の作品が重ならないようにしてきたけれど、こうして一緒に展示してみると、それぞれに刺繍の好きな方との新しい出会いを呼んでくれたように思いました。質問をしてくださる方も多くて。2人の方のもの、中には3人の方のものを購入してくださったお客様もいらしたのは、店主としては大変嬉しいことでした。

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さて、SNSの方で随時お知らせしていますが、旅から帰ってきたお品物は、オンラインショップに掲載しました。こちらでも早速たくさんのよいご縁をいただいて、昨日は一日発送作業に励みました。
遠くは北海道、高知、熊本… 私の行ったことのない街へ。送り先の住所を見ると、それぞれの暮らしの中にお届けできることに、いつもありがたい気持ちになります。